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「持たない」ビジネス儲けのカラクリ〜金子哲雄

「国際値切リスト(こくさいねぎリスト)」、「流通ジャーナリスト」として「ほんまでっかTV」など、数多くのテレビや雑誌、ラジオなどで人気だった金子哲雄さんが亡くなられてから早や1ヶ月。訃報を聞きせめてもの香典がわりにと購入した遺作が本書。

変化の速い今の時代にあっては、個人も企業も固定資産を「持つリスク」から、身軽な「持たないメリット」に気付きましょうという氏の持論が展開されています。


個人で言えばまず「マイホーム」。現金で買われるならまだしも、殆どの方はローンで購入されます。しかも35年とか中には親子2代に亘っての親子ローンなど。

氏いわく、『35年ローンを組むにあたって、お金を融資する銀行は住宅に抵当権を設定します。もしローンが返済できず破綻すれば銀行が住宅を差し押さえるためです。つまり、ローンを払い終わるまで、その住宅を「銀行から借りている」のと変わりません。』

また、ご存知のように銀行に支配されていようとも、固定資産として固定資産税や都市計画税、マンションならば修繕積立金や管理費など、他にも火災保険に定期的な修繕、リフォームなどなど。

さらには自然災害や地盤沈下、液状化など、土地そのもののリスク。又、35年間のローンを払っている間、今の勤め先が倒産しなかったりリストラされなかったりと、同じ地で安定した収入の確保が出来るのでしょうか?とも。


又、企業においてはAppleという自社工場を持たない世界一のメーカーや不動産試算を保有して店舗拡大を図ったダイエーと持たない戦略をとったイトーヨーカドーの違いなどもあげられています。


自社工場にこだわったシャープやパナソニックの現状からも、保有するリスクがフットワークを悪くしている点に関しては否めません。

ただ、そんな正論ばかりいっていると、ますます日本経済が悪化しデフレスパイラルから抜け出せなくなるというジレンマにも著者は自身の携わった経営者向け雑誌の売上減少から身をもって感じられたそうです(^^;


さて、そんな本書でも言われている不動産の件で個人的に追記を。不動産を購入して固定資産税などを払わなければならないことは一般的にも知られていますが、意外とご存じないのが国民健康保険の資産割というもの。

サラリーマンの方などは給料に対して一定の%で健康保険料を天引きされていますのでご存知なくても当然かもしれませんが、個人事業主や会社を定年退職あるいはリストラ等で無職になった場合などは、居住地の各市町村が運営する国民健康保険に加入することになるのですが、その市町村によっては「資産割」といって不動産を持っているようなお金持ちにはたくさん払ってもらおう♪みたいな制度があって、固定資産税額に対して追加の保険料率(税率)をかけられます。

例えば、東京は高いから隣の埼玉県でマイホームをと考えた場合。川口市では今年は廃止されましたが、昨年度までは40%の資産割が上乗せされていました。これは、固定資産税が10万円だった場合、4万円が国保に上乗せされていたことになります(その分本年度は均等割りという加入者1人あたりの金額が倍以上になっています)。

又、アクアラインで1時間の千葉県木更津市では固定資産税額の24%が賃貸の方とは別にかかります。

ただ、保険料率そのものも各市町村や年度ごとに違いますし、川口市のように廃止されるケースもありますので、一概に言えませんが、知っていれば購入の選択肢が変わるということもあるかもしれませんので補足させていただきました。


最後に、亡くなられた著者の金子哲雄さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。合掌。





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使える心理学 週刊 ダイヤモンド 2008年 11/8号

今週の週刊ダイヤモンドは、使える心理学と題して、人間関係・ビジネス・資産防衛に「経済+心理学」が効果てきめん!の副題のもと、大前研一さんや、神田昌典さんをはじめ、身近に応用できる初歩的な心理学を、わかりやすく説明されています。

大前研一さんは、日本経済は先行き不安に怯えているが、「心理」的な壁=メンタルブロックを打ち破れば日本はいくらでも繁栄できる要素を持っていると言われています。バブル崩壊以前はおよそ700兆円程だった個人金融資産は、バブル崩壊後の失われた15年の間にも増え続け、現在はGDPの約3倍の1500兆円の個人金融資産となり、不況、不況と言いながら、個人金融資産は倍になっていると。

そんな大前研一さんのコーナーの中に小さなコラムがあり、そこにも心理学の2つの大きな流れが解説されています。

一つが、幼児期の怖い体験が一生トラウマになるといったリビドーの概念に基づくフロイト心理学。

もう一つが、心の持ち方によって人生はいくらでも変わるといったポジティブシンキングのアドラー心理学。

【なにか課題に対して、常に「私にはできるに違いない」と向き合い、今できなければ「あと3年かけたら絶対にできるようになる」と考える。】


そして、大前研一さんがこれまで会われてきた賢者は、ほとんどがアドラー派の考え方をされていたということで、松下幸之助さん、川上源一さん、稲盛和夫さん、本田宗一郎さんなどをあげられています。

発明王エジソンも失敗ではなく、成功への実験、理論に合っていなかった事の証明、と常にプラスに考え、数々の発明をされていますよね。

そんな大前さん、別のコラムでも、人生をポジティブに行動して切り開いてきたとして、原子炉設計の勉強をするにはマサチューセッツ工科大学が世界一だと聞き、そちらで勉強したいと英語で論文を書き入学許可をもらったり、それでもいざとなればお金が無いことに気づいて「なんとかならないか」と交渉したら奨学金と生活費を出してもらえたり。

話がそれてしまいました。心理学と一言でいっても、その分野は多岐にわたり、基礎心理学や実験心理学、臨床心理学、応用心理学などがあり、さらにそれらを細分化して認知心理学や発達心理学、深層心理学、犯罪心理学、スポーツ心理学などなど、聞いたことがあるものから聞いたことの無いものまでかなりあり、ここに書かれているだけでも40種類ほどあります。

詳しくは本書を読んでいただくか、専門書を読んでいただくとして、今回は第4章の経済学と心理学、脳科学が融合した行動心理学を。

簡単な検証で、コイン投げで表が出るか裏が出るか当てる賭けを申し込まれた場合で、はずれたら1万円払わなければならないとしたら当てたときには最低いくらもらえたらあなたはこの賭けを受け入れますか?という実験では、ほとんどの人は2万円から2万5千円と答えるそうです。つまり、人間の心理としては損失は儲けの平均2.25倍のインパクトを持つことになるそうです。ちなみに、私もきっちりその枠にはまり、2万円と答えました(^^;

又、同じくコインを6回投げた時、次のどちらが起こりやすいかという問いでは、

A:表 表 表 裏 裏 裏
B:表 裏 表 裏 裏 表

の場合なら、Bと答える人が多いそうで、どちらも50%で同じ確立だとしても、心理的にBをえらんでしまう。ギャンブラーの誤謬とよばれたり、偶然の出来事に法則や因果関係を見出そうとする代表性のヒューリスティックとよばれる現象だそうで、これらと投資行動に結び付けて様々な解説がなされています。

かなりの特集で、ここでは説明できかねますので、興味をおもちの方はぜひ一度手にとって見てください。


ありがとうございました。

※近所の書店に無い場合は、ダイヤモンド社から1冊だけでも送料無料で取り寄せることができます⇒『週刊ダイヤモンド』最新号購入&定期購読

(先週の日本のゴルフ〜ゴルフ場ランキングも人気でしたね)


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義理と人情―僕はなぜ働くのか (幻冬舎新書 み 2-1)

みの もんた
幻冬舎
---
(2007-03)
Amazonおすすめ度:
みのもんたの生き様
知らなかった世界
みのさんの力の源
一週間で最も長時間、テレビの生番組に出演する司会者」としてギネス・ワールドレコーズにも認定されている「みのもんた」さんの自伝的新書。

御年64歳の今でも、TVで見ない日は無いほどの忙しさ。私のブログにブログパーツとして張っている読売テレビ「秘密のケンミンSHOW」やTBS「みのもんたの朝ズバッ!」、日本テレビ「おもいッきりイイ!!テレビ」などなど。

とかく大阪や関西がフューチャーされる好きな番組「秘密のケンミンSHOW」のブログパーツをせっかく張っているので本書のご紹介を。

そんなTV界の人気者「みの」さんも、決して順風満帆の人生といった訳ではなく、水道メーター会社を経営する家庭に生まれ、それなりに裕福な家庭に育ったそうですが、中学3年生の時に伊勢湾台風により、名古屋の工場が全壊し、親の会社が倒産の危機に陥った頃から生活にも窮し、高校、大学にもかろうじて進学するも、バイトを掛け持ちする日々だったそうです。

又、大学では放送研究会に所属し、その先輩・徳光和夫さんに憧れテレビ局を希望するも軒並み不合格。締め切りぎりぎりで文化放送に応募してかろうじて内定をいただける事に。その後、「セイ!ヤング」というラジオ番組のDJに抜擢されてから人生が好転し、一躍人気者に。

しかし、若干25、6歳の若造がタレント並みの扱いでチヤホヤされ、当然有頂天になり、番組の成功も「俺のおかげ」よろしく肩で風切る傲慢ぶり。

その後の番組の人気の翳りと共に、リストラ状態で果てはスーパー店頭でのスポンサー商品の売り子にまで。結局文化放送を退社し、フリーになる事を選択するも仕事がくることはなく、最終的に実家の水道メーター屋で働くことに。

跡取りで肩書きだけは常務取締役とはいえ、傾いたままの零細企業。朝の4時や5時からライトバンにメーターを積んで日本全国を駆け回り、泥まみれで爪の間には汚れが詰まったまま・・・。

そんな生活が10年ほど続き、港町で見た久米宏・黒柳徹子司会の「ザ・ベストテン」

久米宏さんといえば、かつてみのさんがTBSの最終面接までいって不合格になった際に合格したアナウンサー。「かつては俺もあの世界に・・・」と落ち込んでいる息子に社長であるお父さんがこんなことを言っています。
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コンサルタントの「質問力」 野口吉昭

野口 吉昭
PHP研究所
¥ 840
(2008-03-19)
Amazonランキング: 315位
Amazonおすすめ度:
質問をわかりやすく解説!
コンサルタントのみならず
コンサル以外の人にも役立つ本
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久しぶりにビジネス系を。

「コンサルタントの現場スキルで最も大切なものはなんでしょう?」という問いがあったとしたら、私は迷うことなく「それは『質問力』」と答える。


著者は、コンサルタント会社の株式会社HRインスティテュートの代表にして、中京大学総合政策学部・経済学部の講師及びNPO法人「師範塾」の副理事長をされている野口吉昭さん。(上の短い「よし」の漢字が出ませんので、「吉」になっています)

又、「質問力」は、コンサルタントに限らず、ほとんどのビジネスパーソンに必要な能力であると始まります。

IT社会においては、ニーズを集約することは出来ても、本当はまだ見えていない奥底のウォンツを引っ張り出す為には、優れた質問力が必要となると。

カメラ付き携帯が、携帯にカメラを付けたいと言う世間のニーズが強かったわけでも、コントローラーを振り回したり、ボードにのって遊びたいと言う要望が強かったわけでもないのに爆発的に売れている任天堂のWii(余談ですが、とうとう売り上げ1.6兆円になったそうです。老舗の花札屋さんが、ここまで大きくなることを一体誰が予想できたでしょうか)など、確かに現在では、顕在化しているニーズを探すのではなく、絶対今すぐ必要と言うわけではないけれど、あると便利、あったら面白そうという欲求を満たさないとヒット商品が生まれないのかもしれません。

さて、そんな深みをさぐれる「質問力」を鍛える為に本書が指南するのは3つの力です。

1.仮説力
2.本質力
3.シナリオ力


同じ質問をするにしても、漫然と質問をするのではなく、まずはポイントをついた質問が出来るように事前にリサーチを行い仮説を立てる。これは質問に限らず仕事でもそうで、以前にも書いたセブンーイレブンの仮説仕入れの件などもあげられています。

そして、物事や問題点の本質を見極め、端的に表現できる能力。「つまり・・・」「要するに・・・」と一言で納得させられる能力を高め、

その質問から導き出されるであろう答えに相手を誘導していく為にも、どんな言葉で、どういうタイミングで、どういう質問をしていくのか、また、こんな場合にはこうして、こんな流れならこうしてと、俯瞰しながらも大局を見つめてゴールまで導く為の様々なパターンのシナリオを構築する能力。(突発的な事態に対処できるアドリブ力も)

仮説を立てる為のロジックツリー(質問ツリー)、本質を見極める為の「1分間マネジャー」「ボストンコンサルティング」などでもおなじみ「エレベーター・ステートメント」
(エレベーターに乗ってから降りるまでの30秒くらいで説明すること)、シナリオ力を鍛える為のフレームワークとしてSWOT分析などの解説もあります。


全体的に初心者にも分かり易いように実体験や具体例などで簡単に書かれています。

しかしながら結構カタカナ用語、専門用語が出てきますが、新書だからなのか、ある程度の知識層をターゲットにされたからなのか、注意書きやルビがないのが若干残念でした。

たとえば、仮説力のところで「いわゆる『ラポを取る』ようにするのだ」とありましたが、一般的にラポと言う言葉は使われていないと思いますし、試しにヤフーやグーグルでも検索しましたがヒットしませんでした。

話の流れから「ラポールを取る」の略だと思われますが、これはNLP(神経言語プログラミング)などの臨床心理学の用語ですので、コンサルタントやコーチングなどの経験がないと何の事か分からない気がしますし、啓蟄という漢字をふりがな無しで「けいちつ」と読める人もそう多くはないと思うのですが・・・(私だけ?)

まぁ、そんな細かい所は、それこそ本質からは外れますので置いておいて、コミュニケーション手段として必要不可欠な質問力を向上させる為にも、さらっと一読してみて下さい。



今日もありがとうございました。

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なぜ、エグゼクティブはゴルフをするのか?

パコ・ムーロ
ゴマブックス
¥ 1,260
(2007-06-05)
Amazonおすすめ度:
寓話構成にした意図とは
頭が少し固くなってきた役員用
ビジネスの基本姿勢を説いた、大人の絵本
JUGEMテーマ:読書


著者はスペインの大手コンサルタント会社、オットー・ウオルター社の会長で、「管理職とセールスピープルの行動」を専門とされている方。

そんな著者が、賢く仕事をするにはどうしたらいいか、才能や潜在能力を活かすにはどうしたらいいかを、様々な寓話をとおして面白く、読みやすくしてくれている本で、表題の「なぜ、エグゼクティブはゴルフをするのか?」を含む13編構成です。

昨日、ウィル・スミス主演の「幸せのちから」という映画の話にも触れましたが、その中で、息子のクリストファーが、以前書いた「今日は残りの人生の最初の日」にも書かれているマクドナルド神父のこんな逸話を話すシーンがありました。

簡単に説明すると、

聖職者の鏡のような老いたマクドナルド神父。ある日、聖書に書かれているような大雨で教会も水没しかけ、神父さんは屋根の上に。そこに一人の男が小船で助けにくると、
わたしはここに残る。きっと神がわたしを救ってくださるはずだ」と断り、その後更に水嵩が増し、尖塔の先端にしがみつくようになり、もう溺れる寸前。そこに今度はヘリが救助にやってきますが、これも神の御心のままにと断ります。

結局、神父さんは溺れて天国に行ってしまいます。そして、神様に対して、なぜこれほど尽くしてきたわたしを溺れさせてしまったのかと問い詰めます。

すると、神様は
おぼれたというのか?信じられん。わしはそなたのもとにボートとヘリコプターを差し向けたはずだが


と、いった話です。


これに似たような話が、本書の第一話に出てきます。(と、ここまでつなげるのに結構かかりましたね ^^)


ここ数年、沼の水位が低下している事に心配した年老いたカメが、沼に棲む生き物に対して、沼の水が枯れるかもしれないので、その時に備えて種族の為に今から進化しなければならないと説きます。

毎日何分間か、水から出てすごすのじゃ。何分間も我慢できない者は、何秒間か外に出ることからはじめて、毎日少しずつ時間を延ばしていくといい。これを何度も何度も繰り返し、あとの世代にも同じ事をやるように伝えるのじゃ。

そうすれば、どの種族もいつかは進化する。そしてわしらは、水のないところでも生きられるようになる。それから、食べ物も変えねばならん。水の外にあるものを毎日食べ続ければ、やがては陸に生える草木を消化するのに慣れるはずじゃ」


しかし、カメの話を大げさすぎると確信した古代魚のバルビーヨは、進化のプロセスを拒み
そのうち雨が降って問題は解決すると、かたくなに信じていた。」

結局、水は干上がり、泣いて我が身の不幸を嘆くバルビーヨ。


ここまでなら、イソップ物語の「アリとキリギリス」の方が近いかもしれませんが、そこはビジネス書。大事なので上でも長くカメの講話を引用しましたが、瀕死のバルビーヨの元を通りかかったカメがこうも言います。

「いいかな、おまえにもみんなにも同じようにチャンスはあった。

ずっと変化し続けるこの世界では、進化するか、しないかという選択の余地などない。

生き残るには進化するしかないのじゃ


それでもまだバルビーヨは自分の愚かさではなく、自分の不幸を嘆きます。そして、この、全てを不運のせい、他人のせいにするバルビーヨと同じような人間が上司や部下にいると著者がいいます。いつかは奇跡的な豪雨が来て、もとの通りになるようにとひたすら祈ることしかできない人。

仕事でもそうですが、環境問題や、小麦の値上がりやオイルの値上がりと言った輸入にたよって生活しているこの国の現状などなど、色んな問題に応用できそうな、この基本的な「危機感をもって進化する」という、人間がこれまで何千年もかけて行ってきた当たり前の事を、改めて考えさせられます。

今日の一歩、今日上げた1度の角度が、やがて大きなものとなる。

さて、今日はどんな進歩をしたでしょう。


最後に、フランスの心理療法家、エミール・クーエの魔法の言葉を。

わたしは日々、あらゆる意味で進歩している



最後までお読み頂き、ありがとうございました。

毎日1度ずつでも進化している人も、そうでない人も、よろしければまたお越し下さい。

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マジシャンの教え−不可能を可能にする逆転の発想−

アンディー・コーエン
晋遊舎
¥ 1,470
(2007-02-26)
Amazonランキング: 134954位
Amazonおすすめ度:
手品の技術ではなく、「技術以外の部分」をどう経営に生かしていくか、という本
まずは「奇跡」を考えよう!
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今日はフジテレビで「W−1 超魔術世界一決定戦」がありました。Mr.マリックが発起人となって、世界中から集まった超魔術マジシャン達が、超ド級の一撃必殺・キラー・マジックを披露してチャンピオンを決めるというもので、接戦の末、初代チャンピオンにはMr.マリックがなりました。若干、デキレースっぽくも見えなくはないですが、そこのところは十人十色の意見があると言う事でさらっと流しておきましょう。(ちなみに、W−1のWはWorld、Wonder、Wizardの3つの言葉をかけたWだそうです)

そんなマジックに関するところからこの本を。

著者のアンディー・コーエンは、ネスレ、ファイザー、タイム・ワーナーなどの世界的起業の経営コンサルタントにして全米手品師協会にも所属するマジックの達人。

そんな著者が「革新的なアイデアを生み出し、それを実現させるためにはどうすればいいか?」を手品の原理にそって、ある物語として教えてくれます。(エリヤフ・ゴールドラットの名著、「ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か 」を簡単にした感じです)

ある「オイル・ビジネス」に携わる主人公ジョナサン・ウエスト。「オイル・ビジネス」と言っても、アラブの石油王といったたぐいではなく、老舗の「オリーブ・オイル」などの輸入卸商の5代目。時代の変化についていけずに、会社はジリ貧。社員の士気も売り上げも上がらない。どうにか現状を打開しようと、様々な会社を経営し成功している友人に相談し、紹介されたのがジョージ・マイルズ、芸名マーリンというマジシャン。

うさんくさそうなマジシャンのマーリン。半信半疑ながら彼のレクチャーを受け続けていると・・・

と、こんな感じです。マジシャンは一見、不可能だと思える事を目の前で「可能」にしてみせます。見ている者の注意を誤った方向に導く「ミスディレクション」。思い込みの罠ともマーリンは言っていますが、実社会でもこの思い込みの罠にはまってしまうと大変な事態になるとして、突然ここから、実例として、

「IBMがビル・ゲイツとOSのライセンス契約を結んだ時、どういう思い込みがあったのでしょう?IBMはこの新しいOSの権利を買い取ってしまうこともできたはずですよね?(中略)
AT&Tはライバル会社と同じ情報を持っていながら、携帯電話事業に投資しなかった。
(中略)その思い込みのせいで、かつて子会社だったSBCコミュニケーションズに買収されてしまいました」


と、その他にもコカ・コーラの事例などもあげ、思い込みを疑い、発想を転換し、「奇跡」を実現させる為の方法を考えていく・・・

レッスン1からこうしてどんどんウロコが落ちていきます。

ユニ・リーバの制汗スプレー「AXE アックス」の成功事例、ペプシ・コーラのポイントプログラム、m&m’sのメッセージチョコ、など、経営コンサルタントらしい様々な成功、失敗事例も多く記載されていて、それらの知識を得られるだけでもこの1400円はお安いのでは。

マジックの奇跡も、ビジネスの奇跡も両方見たい方は一度手にとって見て下さい。損はしないと思います。


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今日もありがとうございました。






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「雪見だいふく」はなぜ大ヒットしたのか 77の「特許」発想法 (講談社+アルファ文庫 G 169-1)

評価:
重田 暁彦
講談社
¥ 630
(2008-01-21)
Amazonランキング: 28538位
Amazonおすすめ度:
ものづくりに携わる若手に読んでもらいたい本。
タイトルに惹かれてしまいますが。
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先日、「雪見だいふく」のティラミス味というのを食べました。これが思ったよりもおいしく、結構はまりそうな感じです。そして、その翌日に立ち寄った書店で目に入ったのがこの本。

かの「ごはんを大盛りにするオバチャン〜」と同じく、別に「雪見だいふく」の開発物語やロッテの戦略等を記載した本ではなく、副題の「77の特許発想法」の77の特許の紹介のうちのひとつに「雪見だいふく」のページがあるだけです。ですから、「花王アタックは〜」でも、「なとりの珍味は〜」でもよかったのでしょうが、それだと私が手に取る事も、こうしてブログに書く事もなかったのでしょうから、少なくとも私に対しては成功したと言えるのでしょうか。

さて、そんな本書ですが、著者が富士通の特許企画部部長だった際(1997年)に、知的財産のおもしろさに少しでも興味をもってもらおうと「ゆかいに発想 特許100話」(日外アソシエーツ)として刊行されたものと、発明通信社HPの連載コラム「そよ風」をベースに大幅加筆、再編集されたオリジナル文庫とのことで、難解な言葉や技術論ではなく、「へぇ〜、へぇ〜」とボタンを押したくなるような雑学ものになっています。

「雪見だいふく」に関してはせっかくタイトルにもなっている事ですので本書を見て頂くとして、その他で「へぇ〜」と思ったところを。

例えば、「鉄筋コンクリート」。日本で言うところのマンションや高層ビルでは、最近のものはほとんどが鉄筋コンクリート造になっているのではと思われるくらい建築の世界ではなくてはならないものですが、この「鉄筋コンクリート」も当然のごとく特許をとられています。1867年にフランスのモニエさんという方がとられていますが、その人の職業はお花屋さん。出願されたものは何と「植木鉢」です。

花の都パリで花屋をしていたモニエさんも、それまでの素焼きの植木鉢を使われていたそうですが、壊れやすく困った為、丈夫なセメントでコンクリートの鉢を作るのですが、コンクリートは押す力には強いのですが、引っ張ったり、叩いたりする力には弱く、やっぱり壊れてしまうため、鉄の針金の網をコンクリートの中に埋め込むアイデアを考えついたそうです。その後、階段、橋などを建設し、鉄道の枕木についても特許をとったそうです。

ちなみに、
本当はモニエよりも早く1855年にランボーという人が、コンクリートで作ったボートの芯に鉄の網を埋め込んだものをパリの万国博覧会に出展していたのだそうですが、特許庁が気づかず、モニエに特許を与えてしまったという後日談も残っています。
と言う事です。

その他にも、私は知らなかったのですが、アンデスメロンはアンデス地方から輸入されたのではなく、横浜の「サカタのタネ」が「安心して生産や販売、消費が出来る三拍子揃ったメロン」・・・「安心ですメロン」・・・「アンデスメロン」だったり、第二次世界大戦中の日本は、「敵性特許権処理要綱」というものや「敵性発明集」というとんでもないものを発表し、米国や英国の持つ特許約3000件を取り消したり技術を盗むという事を国をあげて行っていたりと、なかなか楽しく読ませていただきました。

夢の印税生活を目指している方もそうでない方も、偉人達の頭の中を少し覗いてみませんか。(ちなみに、それぞれの特許に対して特許番号、特許名称なども記載されていますので、興味のある方は調べてみる事もできます)


今日もありがとうございました。

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金持ち父さんの起業する前に読む本 -ビッグビジネスで成功するための10のレッスン

評価:
ロバート・キヨサキ,シャロン・レクター
筑摩書房
¥ 1,995
(2006-11-10)
Amazonランキング: 7060位
Amazonおすすめ度:
おっさん
理論書には載っていないようなことも学べる良書
ビジネスオーナーとして成功するために
JUGEMテーマ:ビジネス


ここ最近は気温も20度前後となり、いよいよ春を感じる今日この頃。春といえば、日本では卒業と進学、就職など、新たな旅立ちの時です。

我が家の娘も来週には小学校を卒業し、いよいよ中学生になります。また、このブログでもお世話になってきた「成功おたくのビジネス書評」さんも、「成功おたく」さんを卒業されます。ブログランキングでも上位におられ、成功法則本片手に起業されたという素晴らしい方です。

そんな事を考えながらふと思い出したのがこの本です。「金持ち父さん」シリーズは最初の2冊しか持っていず、その後の似たような多くの出版物には食指が動かなかったのですが、たまたま発売された当時が、先輩と新しく会社を立ち上げる頃でしたので、引き寄せられるように手にとって久しぶりに購入した「金持ち父さん」でした。
(本書の発売が2006年11月、私の会社の登記は翌12月)

シリーズではどちらかと言うと、ビジネスオーナーや不動産投資などの事が多く書かれているように感じますが、私がSクワドラント(自営業者・スモールビジネスオーナー・スペシャリスト)だからか、今のぬるま湯から抜け出せない茹でガエルだからか、真剣には腑に落として来なかったように思います。実際何年か前にキャッシュフローゲームに参加した時も、極端に言えば人生ゲームやモノポリーとも変わらない気がしていました。
(ファンの方や実践されている方には、だから金持ち父さんになれないんじゃない?と言われそうですが・・・)

そんな、あんまり興味のなかった「金持ち父さん」ですが、本書はまさに「起業」に関する本で、しかもこれまでロバート・キヨサキさんが実際に起業して成功、失敗してきた事に関して書かれていて、まさにツボでした。

「私が荒波をいかに巧みに乗りきり何百万ドルものお金についてお話するよりも、自分で掘った深い落とし穴に何度も落ちて、そこから這い上がらなければならなかった顛末をお話した方が多くを学んでもらえると考えたのだ。成功談を並べるより、失敗からの方が多くを学べるというのが私たちの信条だ」


また本書では、「金持ち父さん」が、実はキャッシュフローゲームありきで、その宣伝や説明書の為に書かれた、という事なども暴露的に書かれていて、どちらかと言えば自伝的で面白く読めます。

成功法則からは様々な成功する為の方法が学べますし、失敗談からは、先人が行ってきた
試行錯誤の上での落とし穴や天狗になったり慢心したりした際の落とし穴を教えてもらえます。しかも、失敗は失敗ではありません。

エジソンは999回の出来なかったという実験であるというような事をいっていますし、本田宗一郎さんも同じような事を言われています。人の一生は普通は一回しかありませんので、どこかで誰かと同じ過ちを犯します。それがわずか数千円で学べますので、自伝を読みなさいというのは人生をより良く生きる為には最良の方法です。


起業された方も、起業に興味のない方や新社会人の方で、どのように考えて行動していけばよいかといったビジネス書としても参考になると思いますので、一度手にとって見て下さい。


今日もお付き合いありがとうございました。

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ご飯を大盛りにするオバチャンの店は必ず繁盛する―絶対に失敗しないビジネス経営哲学 (幻冬舎新書 し 4-1)

評価:
島田 紳助
幻冬舎
¥ 735
(2007-05)
Amazonランキング: 1196位
Amazonおすすめ度:
サイドビジネス
そんなに悪くはなかった。
途中から内容の方向が、、、
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昨日の「宇宙を味方にする方程式」で 「念を入れて生きる」と書きましたが、本書の著者、島田紳助さんの経営するおすし屋さん「寿司 はせ川」の壁にもこんな言葉が書かれています。

夢を叶える最大の方法は

強く念じ、強く強くイメージする事

そして酒を飲み語る事


これは、紳助さんが、お店で働いている従業員に対して、「ぼくはこういう気持ちで一緒のチームとして働き、信じ合える仲間でありたい」という願いをこめて、自筆で書かれたもので、10項目からなり、額に入れて店に飾ってあるそうですが、その最後に書かれています。

負けず嫌いで人一倍努力される紳助さんならではの人生訓というか、哲学がちりばめられています。

参考までに、1つ目、2つ目は

どこへ行きたいかわからぬ者に
進む道などわかるはずがない

うまく行かない事を環境のせいにする人間は
絶対に幸せになれない


となっています。

本書のタイトルにある「大盛りにするオバチャン」の話は最終章の中のわずか数行ですが、そこにはお笑い芸人として「人を喜ばせる」ことを仕事にしている紳助さんならではの感覚があり、サブタイトルの「ビジネス経営哲学」とあるとおり、サイドビジネスや、これから商売をはじめたいと思っておられる方には非常に良い入門書になると思います。

再び昨日の「宇宙を味方にする方程式 」の話に戻りますが、その中に、動物には2つの本能があり、一つは自己保存の本能で、二つ目が種の保存の本能。そして、人間には第三の本能として「喜ばれるとうれしい」というのがあるとされています。

「大盛りにするオバチャン」の店は、腹一杯食えるからではなく、本当はそんなオバチャンの気持ちがうれしいからその店に行く。料理と一緒に店の人の気持ちも一緒に食べている。

そこから、紳助さんならではの値段へのこだわりもうかがえます。値段は店の良心であり、客の満足感と値段がつりあうかそれ以上で感動がなければならないと。そして、自身の経験もふまえて、時価が主流の寿司業界ならではかもしれませんが、客単価にはものすごく敏感であるそうです。

先週1万円のお客さんが今日1万5千円なら、店はうれしく、お客さんも「美味かったでぇ。またよらしてもらいます」と満足そうに帰られても、ちょっと待てと考えるのが紳助流。

かつてのエピソードを要約すると、常連になったなじみの寿司屋で、「今日はこんなネタがあるんですけど」と、数が少ない珍しい寿司も握ってくれるようになる。最初は嬉しいが、だんだんと「今日はこんなネタがあるんですけど」が増えてくる。見栄もあるから断れないが、当然勘定は高くなる。笑顔で店は出るが、時価の高いネタを売りたいだけではなかったかと疑心暗鬼になる。要は値段と満足感にズレが生じる事があるのだと。そう思わせた時点で店の負け。その店には二度と行かなくなる。と言う事。

常に人を喜ばせる事を意識している芸人「島田紳助」ならではのアイデアと実践の数々。
知人や弟子に任せている、石垣島の喫茶店にラーメンチェーンにお好み焼き屋など、ビジネスオーナー・島田紳助の様々な哲学やアイデア、チームとしての仲間を思いやる心などが見られます。

そんな紳助さんにあこがれますが、逆にこうも言われます。

「紳助さんに憧れてます。紳助さんみたいになりたいんです」
そう言って、弟子入りを志願してくる若い子がいる。
僕はいつもこう言い返す。

俺はもうおるで

(※関西弁で「既にいるよ」と言う意味:HIDE)
(中略)

誰かみたいになりたいなんて、つまらない夢だなあと思う

そんな事に時間や労力を費やすほど、人生は長くない。

他人のようになろうとするのではなく、もっと自分になれと思う



昨年読んだ本の中ではかなり上位にランクする本だったと思います。

新書で読みやすいので、商売に興味がある人もない人も一読をおすすめします。


今日も最後までお読み頂きまして、誠にありがとうございました。

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貧乏男子(ボンビーメン)と「ゲーム理論」

評価:
清水 武治
PHP研究所
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(2003-10-02)
Amazonランキング: 333936位
Amazonおすすめ度:
ゲーム理論を知るとっかかりに
入門編としては適していると思います。
初めての人にはとてもいいと思う
昨日は日本テレビで、小栗旬君主演の人気ドラマ「貧乏男子(ボンビーメン)」をみていると、ユースケサンタマリアが演じる金貸しのオムオムから「勝つか負けるか、食うか食われるか。得をする人間がいれば損をする人間がいる」というような内容の「ゲーム理論のゼロサムゲーム」に関するセリフがありました。

私は経済学部や理数系の出身ではありませんのであまり詳しくありませんが、ゼロサムとはその名の通りゼロ=0、サム=SUM=和ということで、互いの損得がプラスマイナスゼロになるようなゲームの理論です。(パソコンでエクセルなどを使われている方はSUMと聞いてあぁ、あのサムと思って頂けると思います)

スポーツなどの試合は正にこれで、どちらかが勝てば(プラス1とすると)片方は負ける(マイナス1とする)ので、(+1)+(−1)=0となります。

「ゼロサム・ゲームでは、利害は完全対立する。つまり、自分が損をすれば、相手が儲かるのである。自分が設けようとすれば、相手を損させれば良い
しかし、これでは協調いうことは望むべくもない。もちろん、それを楽しむのが、スポーツのゲームではある」


と、私の持っている「ゲーム理論の基本がよくわかる本」にはこう書かれています。スポーツでは、自分が勝つ=相手が負けるので、自分が得=相手は損なので、相手を負かす(損させる)=自分が勝つになるのは解るのですが、こんな風に言葉で書かれてしまうと道義的にとか、スポーツマンシップに乗っ取れば云々と良いように解釈しようと考えてはみたものの、結局は引き分け(この場合は双方損得なしでやはり0)以外は誰かが必ず負ける(損をする)ので、最終的に理論は正しくなってしまいます。(実社会においては、Win-Winの協調関係を保つ事で非ゼロサムになりうる事も可能です。)

ゲーム理論と聞いてピンと来ない方でも、「囚人のジレンマ」か「ナッシュ均衡」という言葉は聞かれた事があるかもしれません。

囚人のジレンマの原話は、

二人の男が微罪で逮捕された。しかしこの二人にはもっと重大な共謀して強盗を犯したという罪があった。そこで犯した罪を自白する事を迫られる。二人が黙秘を続けるのか、自白をするのかという、二人の間で起こるゲームが囚人のジレンマである。

二人は別々に調べられ、互いに相談する事はできない状況に置かれている。プレイヤーは二人の囚人(正確には容疑者)である。
それぞれの戦略は黙秘する 自白する かである。
このとき、相手のとった戦略によって刑期が違ってくるというのがこのゲームのミソである。
二人とも「黙秘」していると逮捕された理由の微罪で一年の刑。しかし、片方が「黙秘」して、「他方」が「自白」すれば、「黙秘」した方は十年の刑、自白した方は、おそらく司法取引ということで、無罪放免(これはアメリカのはなしである)
二人とも自白すれば、その罪のため五年の刑。


というもので、一見両方黙秘すれば1年で済むので二人ともそうするはずでは、と思うのですが、「裏切り」にあうと、途端に相手は無罪放免ですが、こちらは5年どころか10年になってしまう為、疑心暗鬼。ジレンマに陥ると言う事です。

本書ではそれぞれの利得表があり、より詳しく説明されています。また、実社会でも競合他社との値付けに関してこのジレンマが良く見られ、談合とまでは行かずとも、横並びにちかい事が起こるのも囚人のジレンマからくる「協調」路線であったりします。
その反対の「自白=裏切り」として価格破壊のマクドナルドの事例などもあげられています。

もう一つの「ナッシュ均衡」。ナッシュとはノーベル経済学賞を受賞したジョン・ナッシュ博士の事で、映画「ビューティフル・マインド」の主人公である数学者のモデルになった人です。
ナッシュ均衡とは、二人のプレイヤーがお互いに相手の戦略に対する最適反応をとっているような戦略の組である。
と言う事で、ビデオのベータ方式とVHS方式の戦略に関して様々な説明をされていますが、今回は省略させて頂きます。

興味を持たれた方は、是非学んでみて下さい。

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ちなみに、ゲーム理論を楽しく学べるドラマに以前、戸田恵梨香さんや松田翔太さんが演じた「ライアーゲーム」というのがありました。こちらもおすすめです。

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長くなりましたが、最後までお読み頂きましてありがとうございました。

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