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西嶋語録がもう聞けないのかと思うと少し寂しい伊坂幸太郎の「砂漠」

こんばんは。

タイトルの通り、今日は少し古いですが伊坂幸太郎さんの小説「砂漠」です。

これは少し前に読み終わった。

のではなく、聴き終わった小説です。

「本は“耳で”聴く時代へ!オーディオブックのFeBe(フィービー)」で結構前に購入していてようやく聴き終えたのですが、しばらくたっても、ふと小説に出てきていた彼らが気になったので、ブログに書いてみようかと。(笑)

(小説なのでネタバレ注意です)
この「砂漠」は文庫で546ページ、FeBeだと15時間41分21秒もあります。
(Kindle版は1.2MBの410ページになっています)

私が持っているオーディオブックの中では3番めに長い聴取時間の本です。(^^;)
(ちなみに一番長いのはR.D.ウィングフィールドの「クリスマスのフロスト」が18時間46分09秒で、現在これを聞いています)


最初は車でちまちまと1〜2時間ずつ聞いていたのでなかなか進みませんでしたが、やはり最後の方は一気に寝る前に4〜5時間づつとか聞いて、2日ほど前にようやく聞き終わりました。


この作品は普段私が読んでいた伊坂作品とは少し違って、仙台にある国立大学に入学した同期の男の子3人と女の子2人の男女5人がメインの青春小説になっています。

もう舞台が仙台にある国立大学の法学部ということで、まんま伊坂さんの出身の東北大学法学部をモチーフにされているんだろうなと。


で、物語は春、夏、秋、冬、春と進んで行くのでてっきり新入学生の初々しい1年目の話かと思いきや、1年毎に進んでいって最後の春は卒業後の春になっていました。

社会という砂漠にでるまでの遊びの時間ともいうべき(?)大学生活(オアシス)。

そこに出て来るのは合コンや麻雀、ボウリング。バイトに学祭。そして恋愛。

単なる恋愛小説や純文学系ではなく、そこに超能力とか通り魔事件、空き巣事件と探偵ごっこみたいな要素も盛り込んでいるところが伊坂作品らしい。そして今回のバックに流れる音楽はパンクロックの神バンド「ラモーンズ」。


何事にもちょっと冷めて一歩引いて見ている「鳥瞰型」の主人公「北村」くんと、明るい合コンマスターの「鳥井」くん、きっと実際に目の前にいたらウザいんだろうけど、根が真っ直ぐで、一番インパクトがあって愛すべきキャラの「西嶋」くん、滅多に笑わない冷徹な美女(クールビューティー)の「東堂」さん、4年に1度くらいの頻度で車も動かせるという超能力を持つおっとり控えめな女の子の「南」さん(透視能力もあるのかというくらい麻雀も強い)。


この個性的な5人の同級生を中心とした物語。


合コンで偶然出会った男女が、駆け引きに超能力を用いてそれぞれの思いを操作してその糸がこんがらがって、と言った恋愛物語から、エスパーの南さんをはじめ、それぞれ何らかの特殊能力をもったスーパーヒーロー&ヒロインの5人が、偶然出会ったこの仙台という町で、通り魔や空き巣と対決をして・・・

・・・なんてことは、まるでない。(笑)



それでも、途中の空き巣事件やその後はハラハラします。そして何より一貫して世界の平和を主張する哲学的で(ちょっと変わっているけど)かっこいい西嶋くんにやられる人は多いのではないでしょうか。


彼の名言はたくさんあります。


「あのね、おまえたちね、信じられないかもしれないけど、ジョー・ストラマーもジョーイ・ラモーンも死んじゃったんですよ」

「その気になればね、砂漠に雪を降らすことだって、余裕でできるんですよ」

「『おまえたちは支配されているのか?それとも命令してんのか?おまえたちは、前進してんのか、それとも後退してんのか?』そう言ったでしょうが。それに対して、俺たちは、前進しているって言い切れますか?」

「目の前の人間を救えない人が、もっとでかいことで助けられるわけないじゃないですか。歴史なんて糞食らえですよ。目の前の危機を救えばいいじゃないですか。今、目の前で泣いている人を救えない人間がね、明日、世界を救えるわけがないんですよ



そしてかつていじめられっ子だった西嶋が最後のほうで言ったこのセリフ。


俺は恵まれないことに慣れてますけどね、大学に入って、友達には恵まれましたよ



このセリフに少しウルっときて、もう彼らに会えないのかと思うと本当に寂しくなりました。


聴き終えた後、映画化されていないのかと探したぐらいです。(なかったけど)



北村くんの1人称による回顧作になっていますが、実は主人公は西嶋くんだよね?という感じの作品。ワトソンが語るシャーロック・ホームズのように。一歩引いて冷めた感じの北村くんと変人ながらも実直な熱い男の西嶋くんとのそのギャップがまた彼の魅力を引き出しているのでしょう。いろんな人の書評でもやっぱり西嶋くんが大人気。(笑)


西嶋くんに興味が出た人は是非読んでみてください。



今日もありがとうございました。


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