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アービンジャー インスティチュート,金森 重樹,冨永 星
大和書房
¥ 1,728
(2006-10-19)
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こんばんは。
本日、公益財団法人日本ラグビーフットボール協会から6月に行われるラグビーの日本代表対カナダ代表戦と「リポビタンDチャレンジカップ2016」の対スコットランド代表戦に臨む日本代表スコッド(候補)メンバー43名の発表がありましたね。(「スコッド」ってラグビーでしか聞かないですよね?)
そして、ラグビー日本代表といえば五郎丸選手。
その五郎丸選手が2016年1月9日の朝日新聞「思い出す本・忘れない本」で、『自分の小さな「箱」から脱出する方法〜人間関係のパターンを変えれば、うまくいく!」を選んでおられましたね。
丁度私もつい最近読み返していて、そう言えばこの本まだ書いてなかったよな・・・と思っていたところだったのでご紹介。
読んでから物事をポジティブに捉えられるようになりました。それまでは自分が結果を残せていないだけなのに、「最悪だ」「もっといい環境があるはず」と不満を感じることもあったんです。自分しか見えず、周りのせいにしていた。まさに小さな「箱」に入っていたんだなって気づきました。(五郎丸歩さん談)朝日新聞デジタルより引用
本書はザグラム社という会社に上級管理職として転職してきたトムが、上級管理職を対象としたマンツーマンで行われる独自の研修を通じて職場や家庭などでの人間関係などについて学んでいくというストーリー仕立ての自己啓発書です。
また、2006年11月5日第1刷発行となっていますから丁度10年ほど前の本です。
全世界では100万部以上も売れている人気の本。
ですが、実は2001年に
「箱―Getting Out Of The Box」として文春ネスコ社から発売されていたのですが、何年かしてから色んな人が推薦していたこともあってあまりの人気でプレミアが付いていた本です。
私も読んでみたかったのですが、本当にどこにもなくて、結構Amazonでも高額で取引されていたと思います。それが大和書房さんから復刊されるということですぐに買った記憶があります。
「箱」・・・日本式に言えば自分の殻に閉じこもるとか、壁を作るとかそういうイメージですが、「身の周りの人間関係は実はすべて自分が原因で引き起こしている」ということを具体例をあげながら説いていきます。
例えば「自分への裏切り」というのがありますが、これは「
自分が他の人のためにすべきだと感じたことに背く行動を自分への裏切りという」のですが、そういった行動をとった後に自分がすることはズバリそうしたこと(あるいはしなかったこと)に対して自分を守るためにその行為を正当化する言い訳や理由探しが始まり、挙句の果てにはその矛先を相手にむけ、自分が悪いんじゃなくて相手が悪いという逆の結末を迎えてしまいます。
本書では寝ている夫婦と夜泣している赤ちゃんという関係の中で様々な解説がなされていますが、これは本書を読んでいただくとして、別の話題、夜遊びする息子へのしつけの話題に関して、短いですがアービンジャー・インスティチュート・ジャパンのサイトでジム・フェロー-Jim Ferrell-アービンジャー研究所CEOの解説動画がありましたのでこちらで代用します。(このエピソードは本でも出てきます)
ダイジェスト.avi アービンジャー・インスティチュート・ジャパン
これなどは、本当は相手のことを考えているのではなくて、自分を正当化するために相手が悪者でなくてはならないということを如実に表しています。
簡単なようで難しい「箱」の問題。
それでもかつてこの本を読んで最初に浮かんだフレーズが有名なドラマのセリフでした。
1993年にフジテレビで放送された、「ひとつ屋根の下」であんちゃんこと江口洋介さんがいつも言っていたセリフ。
「
そこに愛はあるのかい?」
他人は変えられない。変えられるのは自分だけ。
愛情を持って、相手の立場になって、人にやさしく接していきたいと願いつつも、まだまだ修行が足りません。
(;・∀・)
少しでも箱から出る小さな一歩を毎日積み重ねていきたいと思います。
今日もありがとうございました。
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