花粉症やアトピー、成人病、自律神経失調症など、現代人に多く見られる病気などでお悩みの方には、是非読んで頂きたい一冊です。一家に一冊の「常備本」にして頂きたいと著者が言われていますが、正に一家に一冊あれば便利だと思います。
テレビや雑誌などでは「○○が○○に効く」と言う事が良くありますが、この著者の本から見ると、ある人には絶大な効果があってもある人には逆に良くない事があると言う事がわかります。
それを「体質」と「食べ物の相性」と言う事で、医学的見地と漢方学、それに陰陽学を織り交ぜながら詳しく解説されています。
現代医学や民間療法がその
「体質」を考えずに、同じ
「症状」に対して同じ
「処方」をしている点も指摘されています。
大雑把に2つの体質に分けられて、一つは「体が温かく、元気一杯で朗らかな陽性体質」と、「冷え性で、元気が無く、沈みがちな陰性体質」とされています。(間性体質というものも後から出てきます。又、余談ですが、漢方学では陽性体質を「実証」と言い、陰性体質を「虚証」とも言うそうです。)
一般に高血圧の元凶とされる塩分は、陽性体質人には有害でも、陰性体質の人には、体力をつけ健康な体を作るために必要な食物であり、逆に酢は陽性体質の人には有益だが、陰性体質の人がとりすぎると体が冷え、体調を崩し、病気を悪化させる危険性もあると前書きで述べられています。
それぞれの体質にあった性質の食べ物、つまり陽性体質の人は陰性食品、陰性体質の人は陽性食品をとる事によって健康を増進したり病気を治癒したりする事が出来るとなっています。
又、アレルギーに関しては「体質」ではなく「体温」にあるとも述べられており、50年前の子供達に比べて今の子供達の体温が1℃も下がっている事も重要視されています。アレルギーとは体が水を捨てて体を温め、血液を浄化しようとしている事であって、それを抗アレルギー剤やステロイドホルモン剤を投与したり塗布したりして止めてしまうからいつまでも直らないとも言われています。
具体的には「暖色」系のものは「陽性食品」で、「冷色」系のものは「陰性食品」とされていて、例えば陰性食品の代表として白色の牛乳を挙げられ、赤ちゃんという「陽性体質」(確かに赤ちゃんは体温が高いですね)が飲むには丁度良いが、老化して「白ちゃん」になった老人が飲むと体を冷やすので下痢などで水を体外に捨てて体を温めようとする反応が現れるのだそうです。
又、南方産の食べ物は基本的に体温を下げようとする陰性食品が多く、逆に北方産の食べ物は体を温めようと
する陽性食品が多いそうで、産地なども考えた食生活などにも言及されており、正に各地、各国から豊富な食材のあふれる現代人が病気になるのもわかる気がします。
なかなか上手く伝える事が出来ませんが、低血圧の私が味噌や醤油といった陽性食品が好きな理由がわかった気がしました。変に減塩ブームに気を使う必要もないのかと少し考え方を変える事にします。
是非一読される事をお勧めいたします。
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ありがとうございました♪
クスリのいらない健康法―食べ物だけで病気は治せる、防げる
石原 結実