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伏してぞ止まん ぼく、宮本警部です

あなたは、近所の交番のおまわりさんの名前をご存知ですか。

昨年の2月6日に、東京都板橋区の東武東上線ときわ台駅で、電車に飛び込もうとした女性をかばって亡くなられた宮本邦彦警部(当時は巡査部長)は、近所の人や小学生から「おまわりさん」ではなく、「宮本さん」と呼ばれて親しまれていたそうです。

毎朝通学する子供達の安全を見守りながら踏切の警報音に負けないよう、元気に大きな声でおはようとあいさつをする。自転車の鍵を失くして困っていたら解体してあげる。パンクしていたら空気入れを貸してあげる。拾ったお金を届けに来た女の子には、その母親に「うんとほめてあげて」と電話したり、イジメれれている子供や不良と呼ばれる子供にも、その子の親のように平等にやさしく接してあげる。

そんな宮本さんだからこそ、事故の報道後には、快復を願う多くの人々が花束や手紙、千羽鶴などを交番に届けに来られていました。しかし、その願いも届かず、6日後の2月12日に帰らぬ人となってしまいます。その日は夜遅くまで、いろんな人が次々と献花や記帳に交番を訪れていたニュースも記憶に新しいはずです。

あの事故から1年。昨年は1年を表す字が「偽」と言うことでしたが、同じ音でも「義」の方に忠実に生きてこられた宮本さんのような人がおられたと言うことを事を忘れないでいたい。

ちなみに「義」という字の意味を調べてみると、
 
(1)儒教における五常(仁・義・礼・智・信)の一。人のおこないが道徳・倫理にかなっていること
(5)キリスト教で、神・人間がもつ属性としての正しさ。また、両者の関係としての正しさ。

――を見てせざるは勇(ゆう)無きなり
〔論語(為政)〕人として当然行うべきことと知りながら、それを実行しないのは勇気がないからである。    三省堂「大辞林 第二版」より
 とあります。

息子さんによれば、父は当たり前の事をしただけなのに、こんなに騒がれていること自体も不思議なことだと言われていました。その事からも、当たり前の事が出来なくなっている世の中なのだと改めて考えさせられます。

ちなみに、表題の「伏してぞ止まん」とは、「精いっぱい努力した上でもう一歩踏みだし、うつぶせに倒れるまでやめるな」という意味だそうで、宮本警部が幼かった頃に父親より教えられた言葉で、座右の銘でもあったそうです。

そんな宮本さんを偲んでこの絵本が発刊され、先の1周忌法要の際にも霊前に添えられました。又、学校の先生や地域のボランティアの方々がこの絵本の読み聞かせ等を通じて、子供達に命の大切さを教えられたりもしています。

この絵本の中に、お父さんと宮本さんとのこんなエピソードがあります。

姉弟と三人で、とうさんの晩酌に悪ふざけをしたことがあります。お酒の代わりにお湯を入れた徳利を、ぼくが注ぎました。
「とうさん、おつかれさま。どうぞ」
「珍しいな、邦彦たちがお酌してくれるとは」
うれしそうに飲みほしたとうさんの顔色が変わりました。
「今日は四月一日、エイプリルフールですよ。あまり厳しく叱らないで」
「かあさん、そんな言い訳で子供たちをかばうんじゃない。世の中はうそやサギまがいがまかり通っているが、せめて家族の間でだまし合いだけはいやだ」
「家族はいつも信頼し合うのが、とうさんとかあさんの願いですからね」


愚直で真面目な誠を重んじる宮本さんは、こんなおとうさんとおかあさんがあってこそなのですね。


さて、そんな宮本警部の行いを忘れまいと、本日2月15日、フジテレビにて「千の風になってドラマスペシャル『死ぬんじゃない!〜実録ドラマ・宮本警部が遺したもの〜』」が21時から放送されます。
別にフジテレビの回し者ではありませんが、よければ家族お揃いでご覧下さい。

主演の三宅裕司さんが、何となくイメージがぴったりのように感じます。

改めてご冥福をお祈りするとともに、その精神を受け継いでいかなければと思い直しました。


最後まで読み頂きまして、ありがとうございました。

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追伸:絵本のあとがきに著者の山口さんのこんな言葉が書かれています。
「子供たちに良い偉人伝を読ませたいという話題になると、「昔の人は本当に立派でしたね。今やヒーローなんて死語になりましたから」と多くの方がおっしゃいます。とんでもない、新しい英雄偉人は現代も続々と誕生しているのです。問題はむしろ、素晴らしい行為・感動を与える生き方に私たちが気付いているのか、「現代の偉人」を讃えて次代に伝える意思を持っているかにかかっています。

仮に自分がヒーローにはなれなくても、こうして伝えていく事はできます。思いやりややさしさ、人としてあるべき行為、あたりまえのこと。少しずつでも子供たちに伝えていきたいと思います。





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